人事評価制度を作成できる社会保険労務士として200人までの中小企業に導入実績多数。
中小企業の経営者にとって、【働き方改革】という言葉にはロクなイメージがないでしょう。「労働時間の削減」、「5日間の有給休暇の消化」、「同一労働同一賃金」などなど。
ほとんどの経営者にとって「そんなの関係ない」でしょう。そもそも中小企業は、絶対的な人手不足ですし、もし業績が上がっているような会社であれば、なおさら人手が足りていないので、社員に休んでもらってはいっそう困る。労働時間削減や有給休暇消化などやりたくてもやれないよ、というのが本音ではないでしょうか。
実は働き方改革の本当の目的は、労働時間を減らすことによって従業員に【効率よく働いてもらって】会社のコストを下げてもっと会社が儲かりやすくするということなのです。
やみくもに【労働時間を減らしなさい】というから【そんなのできるわけない】ということになってしまうのです。
実は労働時間を減らすノウハウはすでに確立しており、多くの成功例があるのです。
小室淑恵さんというコンサルタントが提唱する「ワークログ」のルールという方法です。
要するに、15分単位で一日のスケジュールを見積もったうえで、優先順位を意識しながら仕事を進め、終業時に振り返るというだけのことです。
ワークログということがはわかりづらいので、私は【仕事調べ】と呼んでいます。
簡単にやりかたを紹介します。
・朝の9時から夜の9時までの12時間を15分間隔に区切った表【仕事調べ表】を作る。
・従業員が出社してから退社するまで、1日どんな仕事をしたかを毎日記入してもらいます。
・1週間単位で表を回収して、従業員がどんな仕事にどれだけの時間働いたかを調べてみる。
・これを4週間続けます。
できあがった【仕事調べ表】を見ると、忙しい、忙しいといいながら多くの手待ち時間や仕事の重複があることに驚かされます。
出勤簿には9時に出社して6時に退社し、実際には8時間働いているはずなのに、【仕事調べ表】を見ると、実際は4時間しか働いていないといったこともあります。
この、手待ち時間を実働時間にかえることで、残業時間を減らしたり、人件費を減らしたりすることで会社の人件費コストを下げていくのです。
この作業をするだけで残業時間がゼロになったり、3人でやっていた作業が2人でできるようになったという実際の例が多数あるのです。
人事評価制度を導入する目的は以下の5点です。
従業員の能力向上
生産性の向上
人材の育成
優秀な従業員の離職防止
人事評価制度とは、従業員の能力や勤務態度、業務成果について評価を行い、その結果を従業員の処遇に反映させる制度のこと。評価基準は企業によってさまざまです。半年または1年に1回定期的に評価を行います。人事評価制度は、主に「評価制度」、「等級制度」、「賃金制度」の3つの要素からなります。
評価制度とは、企業の方向性を示した上で、従業員一人ひとりが企業のために好ましい行動は何かを示したうえで、能力、勤務態度、業務成果について、AからEまでの評価の基準をつくることです。そして評価の基準にも続いた評定を行うことで各従業員の総合評定を求め、評価結果によって、等級や賃金を決めることです。
等級制度とは、会社内での等級を6~8段階にわけ、その等級ごとに求められる役割や能力を示す制度のことです。等級ごとに決められた指標をもとに、従業員の持っている能力によって、経営層、部長、管理職、主任、経験者、未経験者に分け、それぞれの等級で求められる能力を明確にし、従業員の能力に応じた等級を割り当てることです。等級により社内の序列を明確にすることになるため、非常に重要な制度と言えます。
賃金制度とは、従業員の給与や賞与などを決める制度のことです。賃金制度を導入することで、評価制度や等級制度での評価結果に基づき、従業員が納得できる給与額や賞与額の決定ができるようになります。
主な助成金取得実績
雇用調整助成金
勤務間インターバル助成金
キャリアアップ助成金(正社員コース)
人材開発助成金(健康づくり制度)
両立支援等助成金(出生時両立支援コース)
人材確保等支援助成金(人材評価改善等助成コース)
東京都働き方改革宣言奨励金
東京都ボランティア休暇制度整備奨励金
東京都ジョブリターン制度整備助成金
顧問契約
顧問契約によって主に以下の人事労務業務の代行を行います。
スポット契約
就業規則・給与規程の作成など「期間」や「成果」を決めて、スポット契約によりお客様の望む結果物の作成をいたします。
HRテクノロジーの導入支援例
また、保険関係新規成立等(労働保険成立、雇用保険設置、社会保険新規適用等)についてもスポットでの対応をしておりますのでお気軽にご相談ください。